著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

マッカーサーが急がせた「人権指令」

公開日: 更新日:
戦後、自治相として池田内閣閣僚になった山崎巌(2列目左2、1960=昭和35=年7月19日)/(C)共同通信社

 東久邇宮内閣の辞表提出は、極めて正直であった。連合国軍総司令部(GHQ)の総司令官であるマッカーサーから、日本民主化の具体的方針が相次いで示された。その基本方針は、これまでの日本軍国主義の解体、次いで平和、民主を軸にする政府を樹立することと発表している(昭和20年9月22日)。… 

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