維新はW選に戦々恐々…兵庫県「出直し知事選」で問われる“製造責任”、衆院比例票は消滅危機も

公開日: 更新日:

 それでも執行部は強気だ。立憲民主党の野田新代表が衆院選の候補者調整に向け「誠意ある対話」を呼びかけても、「選挙協力はやらない」(馬場代表)と拒否。つれない態度に若手は危機感を募らせ、25日の両院議員総会では立憲との協議を求める意見が噴出。「自民候補を落とすためだったら私は立候補を辞退してもいい」との声まで出る始末で、前回21年衆院選の躍進がウソのような凋落ぶりである。

 維新は前回41議席を獲得し、公示前11議席から約4倍増。要因は大阪で候補を立てた15の小選挙区で全勝したのに加え、北海道を除く全国の比例10ブロックで計25議席を得たのが大きかった。東北、東京両ブロックでの議席獲得も初めてで、小選挙区での惜敗率50%未満での比例復活当選者が相次いだほどだ。

■「辞めへん騒動」で知れ渡ったヤバさ

 当時はコロナ禍で吉村氏のメディア露出が増え、知名度は全国区に。計800万を超す比例区の得票に貢献した。逆に今回は「辞めへん知事」の露出増で維新のヤバさが全国に知れ渡り、数百万票レベルで比例票を減らすに違いない。しょせん維新の選挙は風頼み。逆風が吹き荒れれば、空中分解は必至である。

  ◇  ◇  ◇

「出直し知事選」への出馬を表明した兵庫県の斎藤知事。果たして勝算はあるのだろうか。●関連記事【もっと読む】『失職決断の兵庫県・斎藤元彦知事やっぱりヤル気満々 出直し選挙で「同情票」狙いの勝算』で、詳報している。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

  3. 3

    参政党「参院選14議席」の衝撃…無関心、自民、れいわから流れた“740万票”のカラクリ

  4. 4

    参政党・神谷宗幣代表「日本人ファースト」どこへ? “小麦忌避”のはずが政治資金でイタリア料理三昧

  5. 5

    自民党を待ち受ける大混乱…石破首相は“針のムシロ”のはずが、SNSでは〈#やめるな〉が急拡大

  1. 6

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  2. 7

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」【全編】

  3. 8

    自民党の断末魔が聞こえる…タカ派の高市早苗氏&パワハラ気質の茂木敏充氏「ポスト石破」にまさかの浮上

  4. 9

    参政党の公党にあるまじき「メディア排除」気質…会見場から神奈川新聞の批判記者を締め出し

  5. 10

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」