“無敵の人”兵庫パワハラ県知事に辞職要求へ自民&維新「首取り合戦」も…ヤケクソ解散に高まる警戒

公開日: 更新日:

 一体、どんなメンタリティーなのか。

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを巡り、県議会最大会派の自民党公明党立憲民主党の県議らでつくる「ひょうご県民連合」、共産党と無所属議員が10日、斎藤の辞職を求める申し入れを12日に行うと発表した。

 既に9日に単独で申し入れをした日本維新の会系の会派を含め、全県議(86人)が斎藤の辞職を求める方向となった。パワハラにおねだり、不祥事を告発した職員の“犯人捜し”までやっていた疑惑が浮上している斎藤。普通なら引責辞任していてもおかしくないはずだが、「自分がどういう道を進むかは自分で決めるのが大事だ」と“中二病”じみたことを言い、辞職を否定している。

 地元政界では「まるで無敵の人」「メンタル強すぎ」などといわれているが、斎藤への「引導」を巡って“生みの親”である維新と、自民が綱引きを展開している。

「2021年知事選で斎藤擁立に動いた維新は、しばらく知事を守る態度を示していたが、不祥事の影響があってか地方選挙で敗北が続き、さすがにかばいきれなくなった。それで、先月30日、百条委員会で知事の証人尋問が行われた直後、維新は『辞職要求』の表明を検討。ところが、一部県議から慎重意見があり『もう少し様子見しよう』となった。この動きを察知したのが自民。2回目の知事への尋問があった今月6日、維新の機先を制して『12日に辞職申し入れする』と決めた。維新が9日に単独で辞職申し入れを行ったのは、こうした自民の動きに焦りを募らせた結果です」(県政関係者)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  3. 3

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  4. 4

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  5. 5

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  1. 6

    「森友文書」3回目開示 雅子さんが財務省前で取材に応じた深いワケ…文書には「情報隠し」の記述

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    アラスカ米軍基地での米ロ首脳会談はプーチン氏の“晴れ舞台”に…トランプ大統領はロシアの思惑にまんまとハマる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理