著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(38)隣組の誕生とともに急速に進んだ天皇の神格化

公開日: 更新日:
個人雑誌「他山の石」廃刊の辞が書かれた桐生悠々の直筆原稿(C)共同通信社

 天皇の神格化が急速に進むのは、昭和12(1937)年ごろからである。小学校では御真影を奉護するための奉安殿が設置されていく。さらにこの年5月には文部省から、「国体の本義」という冊子が刊行されている。日本人は誰もが一身を賭しても天皇に忠で奉仕しなければならない。その上で「世界無比… 

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