著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(39)亡国の輩が呼号した「本土決戦」のまやかし

公開日: 更新日:
前線の勇士に負けてはならぬ!貯蓄先兵として一億総決起せよと報じた「同盟写真特報」(1942=昭和17=年10月10日)/(C)共同通信社

 戦時用語の6番目は「本土決戦」である。この語に潜んでいるさまざまな意味を、私たちは読み取る必要がある。昭和20(1945)年8月の段階で、本土決戦を呼号していた軍事指導者は、実は「愛国者」のふりをした亡国の輩だったと結論づけることができる。ひとたび客観的に見れば、そのような表現… 

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