著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(51)大本営発表は果たして国民を騙しえたのか

公開日: 更新日:
開戦を発表する大平秀雄・大本営陸軍報道部長(1941=昭和16=年12月8日)/(C)共同通信社

 戦時下で国民が最も愚弄された例は、戦果を報告する「大本営発表」である。この発表についての詳細な当事者による総括はなされていない。私は、この発表が戦時下に何回行われ、どのような内容であったかについて基礎的な形での報告ともいうべき書(「大本営発表という権力」)は著した。一通りのこと… 

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