著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(31)東條英機が隠した国民の「真の姿」、天皇と帰還兵の会話の中身とは

公開日: 更新日:
川崎市の昭和電工川崎工場で、女性従業員に声をかける昭和天皇(1946=昭和21=年2月19日)/(C)共同通信社

 天皇と南方要域から帰還した兵士との会話をさらに紹介したい。戦時下の天皇は、兵士の声など全く聞かされていなかった。それだけに驚きと衝撃を受けたことは間違いなかった。東條英機首相をはじめとして、軍事の指導者は天皇と国民との接触をできるだけ避けさせることで、2つの効果を期待していたの… 

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