シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(30)天皇巡幸は兵士から戦時指導者への「告発」の意味さえ込められていた

厚生省(当時)援護局の係員がまとめた横須賀周辺の引き揚げ者寮や宿舎での、天皇と外地(サイパン、グアム、テニアン、フィリピンなど)からの復員兵のやりとりの記録は、すさまじい内容であった。兵士、下士官は大体が声を上げて泣いた。天皇も涙ぐむ時があったというのである。繰り返すことになる…
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