著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(30)天皇巡幸は兵士から戦時指導者への「告発」の意味さえ込められていた

公開日: 更新日:
神奈川県横須賀市の海外引き揚げ者寮で子どもたちと話す昭和天皇(1946=昭和21=年2月20日)/(C)共同通信社

 厚生省(当時)援護局の係員がまとめた横須賀周辺の引き揚げ者寮や宿舎での、天皇と外地(サイパン、グアム、テニアン、フィリピンなど)からの復員兵のやりとりの記録は、すさまじい内容であった。兵士、下士官は大体が声を上げて泣いた。天皇も涙ぐむ時があったというのである。繰り返すことになる… 

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