著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(35)命令を下しただけの上級将校と実際に手を下した兵士たちの戦後

公開日: 更新日:
満州国承認祝賀学生大会。馬上の本庄繁将軍・関東軍司令官(1932=昭和7=年9月19日、宮城前)/(日本電報通信社撮影)

 リットン調査団に近づいてくる中国人は殺害せよとの命令をどの程度実行したか否かは不明だが、M自身、その命令をどの程度実行したかについては語らなかった。しかし兵役に就く前に普通の一般商社でビジネスに明け暮れていた身が、軍隊に入ってからは殺害せよとの命令を受けたことに愕然としたと言っ… 

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