米トランプ大統領が「親プーチン」から一転…対ウクライナ支援強化のナゼ

公開日: 更新日:

「24時間で終わらせる」──。ウクライナ戦争について、こう大見え切っていたトランプ米大統領だが、一向に停戦の兆しは見えない。ロシアのプーチン大統領との“蜜月”を演出したかと思えば、今度は対ウクライナ支援に力を入れ始めた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は1日、トランプ大統領がロシア領内のエネルギー施設への長距離攻撃を支援するため、ウクライナへの情報提供を承認したと報じた。トランプ政権は目下、ウクライナに射程1600キロの巡航ミサイル「トマホーク」を欧州経由で供与することを検討中だ。

 ウクライナからロシアの首都モスクワも狙えるトマホークの間接的供与に加え、対ロシア攻撃支援の情報提供への協力も惜しまないとなれば、米ロ間の緊張が高まること必至。トマホークならロシア国境から離れた製油所やパイプラインも攻撃可能で、ロシアの資金源を断つこともできる。

■停戦に向けた進展なし

 8月の米ロ首脳会談についてトランプ大統領は「非常に生産的だった」と成果を強調したが、停戦に向けた進展はなし。その後、プーチン大統領は戦闘機やドローンでNATO加盟国の領空を侵犯する挑発行為を続けた。もちろんウクライナに対する攻撃の手も緩めていない。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    高市早苗氏は総裁選“決選投票”にも残らない? 完全裏目の「鹿スピーチ」でまさかの大失速

  2. 2

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  3. 3

    小泉進次郎氏にまた不正選挙疑惑が浮上! 神奈川県連“党員急増”のウラに「高市支持者」の抹消か

  4. 4

    高市早苗氏推しの旧安部派幹部は“復権”に虎視眈々…裏金事件再炎上も被害者気取りのおそるべし厚顔無恥

  5. 5

    高市早苗氏の「外国人が鹿暴行」発言が大炎上! 排外主義煽るトンデモ主張に野党からも批判噴出

  1. 6

    国民民主党“激ヤバ”都議に「免許不携帯」疑惑 日刊ゲンダイの直撃にブチ切れ!【動画あり】

  2. 7

    高市早苗氏の本性むき出し総裁選に“応援団”も大暴走!「投票しないと政治家じゃない」の恫喝電話の異常事態

  3. 8

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  4. 9

    小泉進次郎が総理・総裁なら「岸田外相」カムバック説…意外と本人はニンマリ

  5. 10

    茂木敏充氏は約1億3800万円!自民総裁5候補「企業・団体献金」ガッポリの呆れた実態

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議