中ロ朝トップ3人そろい踏みでウクライナ和平また遠のく…米トランプ大統領の思惑とはまるで違う展開に

公開日: 更新日:

 異様な光景だった。「抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年」の式典が3日、中国・北京市の天安門広場一帯で開かれ、26カ国の首脳が出席。中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩総書記が初めて一堂に会した。

 中国国営テレビが生中継する中、「動乱の枢軸」たる中ロ朝トップ3人は各国首脳を先導する格好で天安門楼上に並び、軍事パレードを参観。核弾頭を搭載可能な潜水艦発射弾道ミサイル「巨浪3」など、新型兵器のお披露目に立ち会った。

 今回の訪中では、金正恩の娘ジュエが初の外交デビュー。後継者として国内外にアピールする狙いがあるとみられるが、軍事パレードには姿を見せなかった。

 全体主義者の世界代表3人が「反ファシズム勝利」を祝う絵面自体、グロテスクそのものだが、異常なまでの協力アピールも見るに堪えなかった。プーチンと正恩は式典後のロ朝会談で、両国関係を称賛。プーチンはウクライナ戦争における北朝鮮兵士の戦いに謝意を示し、正恩は「ロシアを可能な限り支援する」と応じた。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    高市派「石破おろし」巻き返しに漂うヤブヘビ感…杉田水脈氏らが保守系月刊誌で開陳しためちゃくちゃ論調

  2. 2

    異常すぎる兵庫県政…中学生記者が初めて出席した定例会見での斎藤元彦知事には、表情がなかった

  3. 3

    総裁選前倒し訴え旧安倍派“実名OK”は3人のみ…5人衆も「石破おろし」腰砕けの情けなさ

  4. 4

    「ポスト石破」最右翼の小泉農相“進次郎構文”また炸裂の不安…NHK番組で珍回答連発

  5. 5

    石破おろしは9.10が終焉の節目に 「記名・公表」で自民総裁選前倒しのハードル上がる

  1. 6

    「石破おろし」強烈すぎる“踏み絵”に広がらず 読売調査でも過半数に届かず…焦点は2日の総括委の結果

  2. 7

    いよいよ総括報告と両院議員総会…「石破おろし」の賛否“号砲”で自民党の分断が加速する

  3. 8

    小泉純一郎と山崎拓が石破首相に授けた「郵政解散」の極意…旧安倍派残党は“抵抗勢力”、徹底締め上げ進言

  4. 9

    混迷する伊東市 学歴詐称市長「居座り」のモチベーション…不信任可決でもまだ“失職への通過点”

  5. 10

    石破おろし攻防激化…総裁選前倒し要求へ、現職の副大臣と政務官“首かけてでも”気勢の波紋

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平に深刻な疲労蓄積…安打も本塁打も激減、「明らかにスイング鈍化」との指摘も

  2. 2

    佐々木朗希に浮上「9月にもシャットダウン」…ワールドS連覇へ一丸のドジャースで蚊帳の外

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    サントリーHD会長を辞任!新浪剛史氏の意外な私生活、趣味は「極妻」鑑賞と…違法薬物めぐり家宅捜索

  5. 5

    ドジャース大谷翔平 本塁打王争いでシュワーバーより“3倍不利”な数字

  1. 6

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  2. 7

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 8

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  4. 9

    「ポスト石破」最右翼の小泉農相“進次郎構文”また炸裂の不安…NHK番組で珍回答連発

  5. 10

    田中将大の日米通算200勝“足踏み”に巨人の営業がほくそ笑むワケ