命からがら亡命したはずが…ロシア空爆を逃れたウクライナ女性、米国で無差別殺人に遭った「なぜ?」

公開日: 更新日:

 ロシア軍の空爆から命からがら米国に亡命した若いウクライナ人女性が、電車内で無差別殺人の犠牲となり、米国に衝撃が広がっている。

 殺害されたのは、ウクライナの首都キーウで生まれ、米ノースカロライナ州シャーロットに住んでいたイリーナ・ザルツカさん(23=写真)。8月22日夜9時50分ごろ、仕事帰りにシャーロット地域交通システム(CATS)のブルーライン軽鉄道の車内で、後ろの席に座っていた男からナイフで首や体を3回以上刺された。

 イリーナさんは、次の停車駅で車外に搬出されたが、通報を受けて駆けつけたシャーロット・メクレンバーグ市警の警察官によって大量出血による死亡が確認された。

 同じ駅で殺人の疑いで逮捕されたのは、デカルロス・ブラウン容疑者(34)。黒人のホームレスで、精神疾患の既往歴があり、過去7年間に14回もの逮捕歴があった。武装強盗で8年服役しており、最近は保釈制度の影響で野放しになっていた。イリーナさんとは面識はなかった。

 ロシアのウクライナ侵攻が始まった2022年2月、イリーナさんは家族と共に首都キーウに暮らしていた。ロシア軍のミサイル攻撃や爆撃が日常化し、民間人犠牲者が相次ぐ中、シェルターに避難し、いつ命を落とすか分からない日々を送っていた。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった