著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(4)戦後、日本の家庭にやってきた民主主義への戸惑い

公開日: 更新日:
衆院選の投票所で投票用紙を受け取る女性たち。日本で女性が初めて投票した(1946=1昭和21=年4月10日、東京都葛飾区)/(C)共同通信社

 子供心に「戦争が終わったのだなあ」と感じた光景について、小学校に入ったばかりの子供の目で感じた記憶を、もう少し語っておきたい。

 父と母がある時期に激しい夫婦喧嘩をしたことを覚えている。私が小学校3年生か4年生の頃、昭和23、24年ごろのことである。

 母は、戦争が… 

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