悠仁さんには秋篠宮家への世間の風向きを変える力がある
「殿下、ズボンが太すぎます」
これは週刊新潮の昭和35(1960)年9月5日号に掲載されたタイトルである。
リードでは「ご結婚後、皇太子の人気がどうもパッとしない。原因は『乳母車押すのはいいけど、なんともその恰好がネ。いつ見てもダブダブのズボンじゃ幻滅だわ』というのから、『皇太子は一体何をして暮らしているんだ。毒にも薬にもならない慈善事業のレセプションだけ』」と手厳しい。
この皇太子は現上皇で、乳母車に乗っているのは現天皇である。この週刊誌の“暴言”に、当時の山田東宮侍従長が自ら出てきて、こう答えているのである。
──そういう格好が問題になるのも、一つには、若くハツラツと積極的になにかをおやりになる、ということがみられないからだと思うんですが。
「一つにはご性格で、おちいさい時から殿下はおとなしい方だった。ですからしょうがないんじゃないですか。(中略)外見はやさしくて弱そうなところがおありになるけど、内心はしっかりしていられると思うのです」