ハンタウイルスで露呈…アメリカの危機対応力が劇的低下
大西洋を航行中のクルーズ船で起きたハンタウイルスの感染が、アメリカで不安を広げています。
中でも問題視されているのは、今回露呈した、感染症への政府の対応の遅さです。
ハンタウイルスに感染すると、インフルエンザのような症状から呼吸器不全に進行し、死亡することもあります。クルーズ船ではこれまで3名が亡くなっています。
ただし現時点ではCDC(米疾病対策センター)もWHOも「一般市民へのリスクは低い」としています。通常のハンタウイルスは空気感染ではなく、主にネズミの排泄物経由で、人から人への感染は極めて限定的だからです。
しかし、 クルーズ船という「閉鎖空間」で起きたこと。 富裕で国際移動が多い船客の中に、症状が出る前に自国に戻った人もいたこと。 潜伏期間が長く最初は普通の風邪に見えることも、コロナ禍を思い起こさせ、不安につながっています。
懸念を助長しているのが、アメリカ政府の対応の遅さと混乱です。最初の乗客が死亡したのは4月11日。しかしCDCが正式な対応チームを設置したのは、そのほぼ1か月後の5月6日でした。


















