近鉄助役が自社駅構内でパンチラ隠し撮り逮捕…主要駅設置「特殊ミラー」は“盗撮王国ニッポン”の汚名返上なるか
仕事面について同社広報部に聞くと、「業務全般にまじめに取り組んでおり、問題はなかったと聞いてます」とのことだった。
各鉄道会社が乗客の盗撮防止に取り組んでいるが、その社員が駅構内で利用客のパンチラ盗撮とは、開いた口がふさがらない。
そんな中、効果を発揮しているのが、全国の主要駅で導入が広がっている、広角に映せる「特殊ミラー」の存在だ。すでに奈良の隣の京都府では今年1月、京都府警と各鉄道会社が協力し、JR京都駅、京阪三条駅、近鉄新田辺駅など、府内の10駅に設置している。
■鏡があるとつい見てしまう
導入のきっかけは、盗撮犯がふと漏らした「後ろを振り向かれると盗撮しにくかった」という一言。警察はこれをヒントに、鏡が盗撮抑止につながるのではと考えた。
「特にJR京都駅のエスカレーターはとても長く、駅構内は女子学生や外国人観光客でごった返しています。景色や建物、ガイドブックを見たり、友人との会話に夢中になるあまり、周囲に注意が行き届かず、盗撮に気付かないケースも多い。鏡があるとつい見てしまう心理を利用し、行動変容を起こし、横や背後を意識してもらう狙いがあった」(府警犯罪抑止対策室担当者)