豊洲市場で盗んだマグロのカマを焼いて客に提供…東京湾岸エリア人気居酒屋女将の“商魂”

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「日中は民間企業の従業員がいるため、取引業者以外は集積所には入れません。夜はシートシャッターが閉まっていましたが、無人の時間帯に侵入していた。本人は淡々と犯行を認め、謝罪していました。通常は朝、店で出す魚を市場まで買い出しに来ているので、人がいない夜にわざわざ現場を訪れていたのでしょう」(豊洲市場管理課担当者)

 調べに対し、「マグロのカマや骨は調理すればまだ食べられるので、もったいないと思って持ち出した。カマ焼きにして客に出したり、骨をつみれにして自分や従業員がまかないで食べた」と供述しているという。

■210円をケチって600円で売る

「店から豊洲市場まで自転車で15分ほどです。自身の店で出たゴミを捨てに行った際、集積所に集められていたあらを見つけ、これは使えると思いついたようです」(捜査事情通)

 楽笑は都営地下鉄「勝どき駅」から徒歩3分のタワマンが立ち並ぶ好立地にあり、「築地魚卸直営」をウリにして、連日、多くの客で賑わっていた。

「女将はもともと築地市場で仲卸をしていて、安くて新鮮な食材を仕入れられると評判だった。おいしくて量も多く、とにかくコスパが抜群です。カウンターの1人客にも『アジフライ食べて』と気さくに話し掛け、愛想もサービスも良かった。あまりにも人気が出たため、隣の民家を居酒屋に改装して2店舗経営していたほどです」(常連客)

 事件後、日刊ゲンダイ記者が楽笑を訪れると<誠に勝手ながら、12月4日までお休みさせて頂きます>という張り紙があった。メニューを見ると、210円をケチって客に出していた「鮪のカマ焼き」は、600円。儲かるハズだ。

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