ロッテ角中が証言「美馬さんはいつの間にかカットボールを操っていた」
日本シリーズ第3戦に楽天が勝ったのは、六回途中まで巨人打線を4安打無失点に抑えた美馬さんの好投が大きかった。
ロッテも美馬さんに、CSファイナルステージ3戦目(19日)で完封負けを喫した。
今季6勝5敗、防御率4・12。過去2年でも通算10勝だったのに、なぜ急に好投を続けているのか。
実はボクもCSで対戦した時に驚かされた。美馬さんがいつの間にか「カットボール」を器用に操る投手になっていたからです。
カットボールはストレートでもスライダーでもない。軌道は直球なのに、左打者の手元にわずかに食い込んでくる。実際、ボクもCSで美馬さんと対戦した時、この球を見て「打ちにくい投手に変わったな」と実感した。
この日の巨人打線もこの微妙な変化を見せるカットを、直球だと思って手を出していたのかもしれません。バッターのほとんどがバットの芯を外され、力のない内野ゴロを打たされていましたから。
昨年までの美馬さんは、直球、スライダー、カーブ、フォークという多彩な変化球を武器にしていたものの、それぞれの球が高めに浮いてくる失投がありました。ボクもそのイメージをもとに、失投を仕留めることを心がけていました(昨年の通算成績は14打数9安打、打率・643)。