ロッテ角中が証言「美馬さんはいつの間にかカットボールを操っていた」

公開日: 更新日:

 日本シリーズ第3戦に楽天が勝ったのは、六回途中まで巨人打線を4安打無失点に抑えた美馬さんの好投が大きかった。
 ロッテも美馬さんに、CSファイナルステージ3戦目(19日)で完封負けを喫した。
 今季6勝5敗、防御率4・12。過去2年でも通算10勝だったのに、なぜ急に好投を続けているのか。

 実はボクもCSで対戦した時に驚かされた。美馬さんがいつの間にか「カットボール」を器用に操る投手になっていたからです。
 カットボールはストレートでもスライダーでもない。軌道は直球なのに、左打者の手元にわずかに食い込んでくる。実際、ボクもCSで美馬さんと対戦した時、この球を見て「打ちにくい投手に変わったな」と実感した。

 この日の巨人打線もこの微妙な変化を見せるカットを、直球だと思って手を出していたのかもしれません。バッターのほとんどがバットの芯を外され、力のない内野ゴロを打たされていましたから。

 昨年までの美馬さんは、直球、スライダー、カーブ、フォークという多彩な変化球を武器にしていたものの、それぞれの球が高めに浮いてくる失投がありました。ボクもそのイメージをもとに、失投を仕留めることを心がけていました(昨年の通算成績は14打数9安打、打率・643)。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因