楽天・松井裕樹 プロデビューは「リリーフ」になる!?

公開日: 更新日:

 前例があるだけに、ありえない話じゃない。
 24日のドラフト楽天に1位指名された松井裕樹(17=桐光学園高)。22奪三振で昨夏の甲子園を沸かせた左腕のプロデビューが、「リリーフ」になりそうだという。

 星野監督はドラフト前の編成会議で、「複数球団と競合になっても構わん!」と指令を出したほど松井にベタ惚れ。「投げっぷりがいいね。どんどん攻めるところもいい。直すところもないよ」と、気迫を前面に押し出す投球を評価していた。

 しかし、先発ではそんな「投げっぷり」が損なわれかねない。松井の投球スタイルである全球全力投球では、1年を通じてシーズンを戦うことはまず不可能。状況によって力を抜いたり、変化球主体に組み立てを考えたりという技術も必要だ。松井も24日の会見では、「(楽天の)田中さんは力の入れ場所をわかっていて凄い。ギアチェンジを学びたい? はい!」と話していた。

 これまで無縁だった投球術をすぐに習得するのは容易ではない。技術を意識するあまり、小さくまとまってしまう恐れもある。むしろ、全力投球をしなければいけないリリーフの方が松井の持ち味を生かせる、と星野監督が考えてもおかしくはない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘