日本野球機構も困惑…楽天マー君「メジャー移籍」に選手会が“横ヤリ”の波紋

公開日: 更新日:

「選手会の行動にはNPBも困惑している。伊藤法規部長は『1年半にわたって選手会には交渉の進捗状況を説明してきた』と言っていたが、選手会の松原事務局長がNPBに提出した意見書は、もともとポスティングはNPBの選手をMLBが獲得する場合にだけ適用される不平等条約などと、そもそも論から始まっている。これを改善せよというのでは、交渉が進まないどころか、ゼロに戻すようなもの。選手会はかねて、最高入札球団が交渉権を得る従来の方式ではなく、複数球団と交渉できるシステムを導入すべきと主張している。最低限、その要求をのませるための交渉術なんだろうが……」(NPBに近い球界関係者)

<無秩序状態認めないメジャー>

 そもそもということで言えば、メジャー球団側も交渉権を得るためだけに何十億円ものカネが必要になる入札制度は、消滅したって構わない。ただ、今回はシーズンで24勝無敗の成績を残した田中がいる。どこに入ってもすぐに先発ローテの一角を担える逸材を何としてでもメジャーに引き入れたいから、妥協するところは妥協して、新入札制度を合意寸前まで持っていった。これ以上の譲歩は考えられない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン