SPでまさかの16位…浅田真央に再び“アウェーの呪い”
現地19日(日本時間20日未明)に行われた、フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)。最終30番目滑走の浅田真央(23)は、冒頭のトリプルアクセル(3A)に失敗。今季自己最低となる55.51点でまさかの16位。20日のフリー演技を残すものの、メダルはかなり厳しくなった。
五輪の緊張感にのまれた団体戦を再現するかのような失態だった。
最終演技の真央は、滑り終わったばかりのソトニコワへの大歓声が静まると、「フー」と息を吐いて曲を待つ。ピアノの音が静かに流れ出し、氷の上を滑り出すと表情が硬い。それでも最初に跳ぶ3Aさえ成功すれば、ノクターンの曲と同調できたはずだ。
ところが、直前練習では成功していた3Aは、着氷してから両手を突き回転不足で減点。続く3回転フリップも「完全」とは見なされず、これまでミスしたことがないコンビネーションジャンプも2回転ループだけとなり技術点は基礎点(23.88)を下回る22.63。演技構成点も33.88と厳しい採点。日本選手3人の中でワーストの16位。代名詞といわれた3Aでの自滅は、メンタルの弱さを改めて浮き彫りにした。