IOC会長選に落選した渡辺守成氏が明かす「驚愕の敗因」…女性の一致団結に《屈服させられました》

公開日: 更新日:

 国際オリンピック委員会(IОC)会長選(20日=ギリシャ・コスタナバリノ)で落選した国際体操連盟会長の渡辺守成氏(66)が24日、都内で会見。立候補者7人のうち、4位の得票数(4)に終わり、日本人初のIОC会長就任はならなかっただけに「期待に応えられずに申し訳ない」と無念さをにじませた。

 今後はIОC委員として、史上初の女性会長に就任するカースティ・コベントリー氏(41=ジンバブエ)をサポートするとし、「新しい時代を切り開くため、支えていきたい」と話した。

 渡辺氏がギリシャから帰国する機内で自ら作成したという報告書によれば、コベントリー氏の最大の勝因は女性票を取り込んだことだという。

 コベントリー氏は、トーマス・バッハ会長を後ろ盾に「初の女性会長擁立」の機運に乗じて、投票権のある女性IОC委員の支持を集めることに成功。女性委員はいくつかのチームに分かれてロビー活動を展開し、その手法には驚愕させられたという。

「そもそもなぜ、IОC選挙総会を従来の10月から3月に変更したのか。3月8日は国際女性デーで欧州ではデモやイベントが行われている。その盛り上がりのままIОC総会に入りたかったのではないか。大陸も国も違えばまとまるのは難しいが、女性同士が一致団結してチームを作って支持を訴えていた。最後まで手綱を緩めることなく、コベントリーさんの戦術に他の6人の候補者が屈服させられました」(渡辺氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後