著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

テニス錦織圭 これまで重圧だった国別対抗戦「デ杯」がモチベーションに様変わりした裏側

公開日: 更新日:

 テニスの国別対抗戦デビスカップ(デ杯)が兵庫県・ブルボンビーンズドームで開催され、日本は英国に逆転勝ちした。

 デ杯は6年前に方式が変わり、年末に最強8カ国を一堂に集める「ファイナル8」が開かれる。今回はファイナル第1予選。9月の第2予選で8強入りをかけてドイツと対戦する。

 デ杯にはポイントも賞金もない……そこが究極の個人競技における団体戦の難しさ、面白さだ。シングルス4試合、ダブルス1試合の5番勝負。初日は第1シングルスの西岡良仁が勝ち、錦織圭が敗れて1勝1敗。翌日の初戦でダブルスを落とした崖っぷちから見せてくれた。

 4試合目は第1セットを奪った西岡が第2セットも先行し、そこで流れが変わった。ツアーで最も小さい170センチはスタミナに難があり、ミスが出始め、5-6から相手にセットポイントを握られた。それをしのぎ、フルセットを回避してのストレート勝ち。危機一髪で襷をつないだ闘志に、錦織は勇気を得たという。

「2セットで勝ち切る柔軟さ、追い込まれてからテニスを変える頭の良さは素晴らしかった」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾