楽天・松井裕に中学時代の恩師「150キロを投げちゃダメ」

公開日: 更新日:

 吉と出るか凶と出るか。

 先発失格の烙印(らくいん)を押され、中継ぎに配置転換となった楽天松井裕樹(18)。これに「二軍落ちじゃなくて良かった」と話すのが、中学時代に所属していた緑東シニアの恩師、中丸敬治監督だ。

「松井はメンタルが弱いということはないけど、一軍の雰囲気に戸惑っていたところもあったんじゃないか。中学の時は監督におだてられてやってきたようなものですから(笑い)。二軍では相手を見下ろして伸び伸び投げられるけど、それではいつまでも一軍の雰囲気に慣れることは出来ない。まあ、プロではない素人の私の考えですけど」

 サッカー日本代表ではないが、松井は「自分の投球」が出来たときは強い。中丸氏が言う。

「直球と同じ腕の振りで変化球も投げられるのが長所。ただ、彼の本質は変化球投手。150キロを投げるときは相当力んでいるので、変化球も同じ腕の振りでというわけにはいかない。それは松井の能力を超えている。むしろ、速球は140キロ台中盤くらいでいいんです。19日の広島戦でも、それが顕著でしたね。下位打線には持ち味を発揮できるのに、中軸打者には『力を入れないと抑えられない』と思ってしまうのでしょう。四球、四球の独り相撲でした。打たれるならまだしも、四球で自滅では糧にはならない」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動