4回5四球で降板…2カ月では直らない楽天・松井の欠点

公開日: 更新日:

 まるでVTRを見ているかのような四球劇だった。

 19日の広島戦に先発した楽天松井裕樹(18)。4月23日以来となる一軍先発も、4回3安打5四球3失点と制球難は相変わらず。初白星どころか、これで勝ちなしの4敗目となった。

 松井は開幕から4試合で23四球。星野監督に「投球のABCから勉強させる」と通告され、4月下旬に二軍落ちした。それから約2カ月、二軍では20回3分の1で6四球、38奪三振と結果を残したものの、一軍では何も変わっていなかった。

 評論家の高橋善正氏は「松井の欠点は2カ月やそこらで直るものではない」とこう言う。
「そもそも、腕を頭の真上から投げ下ろす現在のフォームでは、安定した制球力は望めない。それでもフォームを変えたくなければ、体重移動と、リリースポイントを一定にさせる練習が必要です。それには長いスパン、1年通して二軍で鍛えてもいいくらいです。少なくとも、試合経験を積めば何とかなるというレベルではない。それでも二軍で結果を残せたのは、ストライクゾーンに決まれば一軍でもそうは打てない球威があるからです。一軍では見逃される高めの直球も、二軍選手だと手が出てしまう。二軍戦は結果より内容が大事ということです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗