釜本氏が見たベネズエラ戦 「アギーレ監督は楽しみな指揮官」

公開日: 更新日:

 チーム最年長のGK川島(31)は、まさか油断していたわけでもないだろうが……。正面だったし、もしかしたら「キャッチした後のプレー」を思い浮かべてしまい、ボールを一瞬“見切って”しまったのかもしれない。しかしながら、絶対にやってはいけないミスを犯してしまった。あれはベテランのすることではなかった。川島には猛省を促したい。

■FW武藤は体幹がしっかりしている

 先制したFW武藤、2点目のMF柴崎ともに22歳。ベネズエラ戦は武藤にとって代表2試合目だったし、柴崎は代表デビュー戦だった。とても良いゴールだったが、それよりも、ゴールまでの過程が素晴らしかった。

 武藤はクリアボールを拾うとドリブルで相手ゴール前に迫り、左足で20メートルミドルをズバッと突き刺した。タックルに体勢を崩される場面もあったが、あそこで踏ん張ったのが大きい。体幹がしっかりしているのだろう。アギーレ・ジャパンの中で面白い存在になる。

 2点目は、自陣で武藤と柴崎がコンビプレーでボールを前に運び、ボールを受けたFW岡崎(28)が左サイドを突破して中に折り返し、ファーサイドに進入した柴崎が右足ボレーで決めた。低く抑えた絶妙なシュートだった。

 このところの日本代表は、あくまで海外組最優先だったが、アギーレ監督はJリーガーたちを評価し、しかも躊躇しないで若手にチャンスを与えた。アギーレから「バランス感覚の良さ」を感じる。楽しみな指揮官だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"