貫禄初登板も…広島黒田の武器を脅かす日本人打者の対応力

公開日: 更新日:

 広島の新井打撃コーチは日本人打者の「動くボール」への対応力についてこう言う。

「日本はきれいな真っすぐを打つのが基本。だからツーシームなどは何球か見逃す。その上で打てると見極めたら振りにいく。いい打者ほど、動くボールを見逃す傾向がある。逆に外国人打者は見逃さずに最初から振りにいく。その違いです」

 この日の黒田の投球をネット裏で見守っていた巨人の森中スコアラーは「35球中、きれいな真っすぐは5球くらいでしたね」とこう言った。

「今のプロ野球ではツーシームやカットボールといった、『動くボール』は決して珍しくない。メジャーの映像で勉強する選手もいるし、助っ人外国人だってよく投げますからね。もちろん、だからといって、すぐに日本の打者が黒田を打てるとは限らない。口で説明されても実際に打席に立たないことには理解できないでしょう。それでも、動くボールへの対応を知っているのといないのとでは、まったく違いますからね」

 練習後に「最初にしてはまずまず」と言った黒田。日本人打者を甘く見るなかれ、だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?