カネ入るならくじ賛成のプロ球団も 「浅ましい」とファン落胆

公開日: 更新日:

「目先のカネ」のためならやめたほうがいい。

 8日、都内で行われたプロ野球のオーナー会議でも話し合われたスポーツ振興くじ(野球くじ)についてのことだ。

 野球くじは高騰する新国立競技場の建設費、維持費の穴埋めのため、今年4月に超党派の国会議員団でつくるスポーツ議員連盟が発案。以来、日本野球機構(NPB)やプロ野球選手会など、関係団体とも協議を重ねている。

 NPB側は当初からこのくじについて、野球賭博や八百長につながる恐れもあることから否定的。この日のオーナー会議後に会見した熊崎コミッショナーも「野球界のオーナーの方々には、賛同できないという意見が多い。そういったことを踏まえての対応になっていく」と、今後も反対姿勢を基本にしていくことを強調した。

 ところが、その一方で「賛成」の意向を示す球団も複数あるのが事実。その裏にあるのはズバリ「カネ」だ。

 野球くじ導入の目的はあくまで新国立競技場の建設費や維持費の捻出だが、プロ野球側としては「無償」でくじの対象にされてはうまみがない。中には「各球団にも収益に応じた分配金を払うべき」という意見もあるようで、複数球団はこのカネに目がくらんでいるようなのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 8

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  4. 9

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  5. 10

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方