浪速に学べ! ガンバ大阪新スタジアムは新国立の「18分の1」
2520億円以上に膨れ上がること間違いナシの新国立競技場の建設費。資材高騰や消費税の影響なんてもっともらしい理屈が並べられているが、今秋に完成予定のJリーグ「ガンバ大阪」の新スタジアム(大阪府吹田市)と比べたら、どれも「大ウソ」と分かるだろう。
現在、建設中の新スタジアムは、関西で初の国際Aマッチ使用基準を満たし、収容人数4万人。屋根部分にソーラーパネルを設置した最新設備だ。驚くのはその整備費用。ナント! 新国立競技場の建設費用の18分の1の140億円だ。一体なぜ、同じ国際競技場なのに値段がこれほど違うのか。ガンバ大阪の広報担当者はこう言う。
「業者と幾度となく折衝を重ねた結果、140億円になりました。それでも、国際試合に耐え得る十分な施設です」
さすがは交渉上手の「浪速の商人」というべきか。相当厳しく“値切った”のだろう。それに比べて高すぎるのが新国立競技場だ。今の見積もりでも、ガンバ大阪の新スタジアムは20個近くできるではないか。サッカージャーナリストの後藤健生氏はこう言う。