東京五輪はメダルなし? 「新国立競技場」に消える選手強化費

公開日: 更新日:

 約2520億円にまで膨れ上がっている新国立競技場の建設で、財源確保が難航している。政府は、日本スポーツ振興センター(JSC)が選手強化に使う「スポーツ振興基金」の半額、約125億円を取り崩し、さらに、スポーツ振興くじ「toto」の売り上げから毎年約100億円を充てる構えだ。

「スポーツ振興基金」+「toto」だけで、800億円超の費用を賄う計算になる。それでもまだ、数百億円もの財源が不足しているという。スポーツ振興基金もtotoの収益も、スポーツ振興のために使うと決められている。なのにスポーツ振興のためのお金が、際限なく新国立の費用に充てられそうだ。

「お金の使い方が本末転倒です。本来、“スポーツ振興”のお金は、五輪選手の強化などに使われるべきです。コンクリートの建物を建てるためにあるわけじゃない。日本オリンピック委員会(JOC)は、東京五輪の金メダル数の目標を世界3位以内(20~33個)に設定していますが、これでは選手の育成にお金が回らず、『メダルゼロ』なんていう事態になりかねません」(スポーツ紙記者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然