<第3回>「先輩が怖い…行きたくない」と若手選手が泣き言

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 たとえば若手が練習後に報道陣に囲まれていると、あるベテランが「調子に乗るなよぉ~」と嫌味を言ったり、写真撮影に応じていると他の中堅が「偉くなったもんだ」と小バカにしたようなことを言う。

 ピッチ上でもそうだった。ゲーム形式の練習で若手が好ポジションを取っても、ベテラン同士でパスを回すことが多く、ゴールチャンスでシュートを外すとベテランFWが「(ゴール)枠に飛ばせよ」と呆れた口調で言い放つ。澤穂希が、ベテランと若手との間で潤滑油の役目を担っていたが、その澤がいない大会でベテランたちはやりたい放題。

「精神的プレッシャーに耐えかね、一部選手が所属クラブ幹部に『なでしこに選ばれたくありません。先輩が怖い……』と言い出して問題になったこともあるのです」(放送関係者)

 今予選前の沖縄合宿に参加したが、予選メンバーから外れたDF村松(21)、MF杉田(23)、MF猶本(22)、MF増矢(20)といった有望株は、所属クラブではハツラツとプレーするのに、なでしこでは消極的なプレーに終始。女子リーグ関係者が「なでしこのユニホームを着た途端、パフォーマンスがガタ落ち。どうしてなのか?」といぶかっていたものだ。

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