涙の自己最低9位…浅田真央に気がかりな「限界」の2文字

公開日: 更新日:

「自信がすべて失われた……」

 声を震わせて大粒の涙を流したのは浅田真央(26)。日本時間13日、グランプリ(GP)シリーズ「フランス杯」のフリーが行われ、真央は自己ワーストとなる9位に終わった。ショートプログラムで8位と出遅れると、フリーでも3回転ジャンプをことごとく失敗。シニアデビュー後の試合では10年「NHK杯」の8位を下回り、世界ランクは18位にまで落ちた。

 演技後、うつろな表情で「滑りもジャンプも全てがしっくりはまっていない感じがした。自信がつくまでやるだけ。自分を信じてやるしかない」と言葉を絞り出した。

 今季は左膝に不安を抱え、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を“封印”。3週間前の「スケート・アメリカ」でも得意技を回避して6位に終わり、5年ぶりにGPシリーズで表彰台に立つことができなかった。

 今回のフリーでは、3回転半どころかルッツ、サルコー、フリップはすべて2回転に。体調不良と体の重さを隠し切れなかった。それでも前向きに「自分が望んで復帰してきた選手生活。もう一度その気持ちを奮い立たせてやりたい」と話す姿は悲愴感さえ漂う。「限界」の2文字は色濃くなる一方だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性