ともに監督2年目…ラミDeNAと由伸巨人“明暗逆転”の理由

公開日: 更新日:

■高橋監督とは覚悟が違う

 また、高橋監督とラミレス監督とでは、置かれた立場が違う。

 高橋監督は生え抜きスター監督だから巨人は簡単にクビにはできない。ラミレス監督は今年で2年契約が切れる。成績が自身のクビに直結するのだ。

「ラミレス監督は『周りから反対意見が出ることがあるだろうけど、自分の考えを信じている』と言っている。データを重視しているのがいい例です。5月14日の阪神戦、14年4月から8連敗していた右腕の藤浪が右打者への四死球が多いことに着目し、二塁に右の田中浩を起用。この試合では結果が出なかったが、26日の対決では再び田中を起用して勝利した。1度失敗したくらいではやり方を曲げない。いい意味で頑固で覚悟がある。ベネズエラの貧しい家庭に生まれ、米球界挑戦を経て日本で2000安打を達成するなど、タフでクレバーに生きてきた男です。アマ時代から大きな苦労なくスター街道を歩んできた高橋監督とは覚悟が違います」(マスコミ関係者)

 打順変更などの打つ手がはまり、試合後は「勝てて非常にうれしい。すばらしい打撃だった」と冷静に話したラミレス監督に対し、選手任せの高橋監督は采配らしい采配もせずにネット上では「地蔵」と揶揄される。ともに2年目を迎え、監督の差が今、如実に表れ始めている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗