ポストシーズンも好調 アストロズ打線に“青木の粘り”貢献

公開日: 更新日:

 両リーグを通じて一番乗りでリーグ優勝決定戦進出を決めたのがアストロズだ。

 レギュラーシーズンで地区首位を独走した勢いをそのままに、レッドソックスを退けた。今季は、チーム打率2割8分2厘、総得点896ともにメジャートップ。打線が好調なのは、シーズン途中までプレーしたベテラン外野手の存在が大きかったという。

 7月末にブルージェイズに交換トレードで移籍し、最後はメッツでもプレーした青木宣親(35)のことだ。アストロズの野手は若手主体で、それまでは打席で淡泊な選手が少なくなかった。ヒンチ監督は若手の打撃向上を図るため「打席で粘るノリ(青木)の姿勢を参考にするように」と助言していたのだ。

 青木は一時期、メジャーで最も三振が少ない打者として知られた。早いカウントから手を出さず、際どいコースはファウルで逃げるなど、昨季まではロイヤルズやマリナーズなどでリードオフマンとしてチームを牽引した。そんな青木のアドバイスもあり、若手野手の多くが球の見極めを意識するようになった。特に外野守備のスペシャリストだったマリズニック(26)は選球眼が向上し、昨季2割5分7厘だった出塁率を今季は3割1分9厘と上げた。今季のアストロズのチーム出塁率3割4分6厘はメジャートップである。

 青木がアストロズに在籍したのは半年程度だ。出場機会には恵まれなかったが、チームの底上げには少なからず貢献したようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異