ビッグエア4位 “16歳のベテラン”岩渕支えた驚異の練習量

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「一番の原因は自分の実力のなさ」

 そう話したのは、昨22日、スノーボード女子ビッグエア決勝で4位となった岩渕麗楽(16)。合計147.50点で銅メダルに10点届かなかった。

「終わった後のショックは大きかったですね。回転数が少し足りなくて、着地に余裕が出なかった」と悔しさを口にした岩渕は、岩手・一関学院高校に通う現役女子高生。4歳でスノーボードを始めると、なんと中学1年でプロのスノーボーダーに転向した。W杯や賞金大会を中心に出場し、国内外を転戦。2017、18年はビッグエアとスロープスタイルを合わせて計20試合に出場している。

 練習熱心で知られ、朝8時から夕方5時まで滑った後、ナイター練習の「延長戦」に突入することも。練習が10時間を超えても指導者に「まだやりたい」と直訴したという。小学生の頃から送り迎えを担当したのは父親。岩手から青森のスキー場へ通い、新潟や長野まで車を走らせることもあった。

 その甲斐あって、昨年9月に初めてのW杯(ニュージーランド)ながらスロープスタイルで4位に入ると、昨年12月のW杯(米国)ビッグエアで優勝。今年1月のスノーボード界の最高峰「冬季Xゲーム」のビッグエアで銀メダルを獲得し、スロープスタイルでも5位に入っている。

 経歴も実績も豊富な16歳は、勉強でも常に学年10位以内という文武両道の才女。4年後、20歳で迎える北京に向け、「次はてっぺん目指して頑張ります」と前を向いた。

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