大阪万博はやっぱり赤字?1日あたりの入場者は初日を超えられず…開幕1カ月のしょっぱすぎる収支報告
大阪・関西万博は13日で開幕から1カ月。懸念されたガス爆発は幸いにして起きていないが、問題は来場者数の伸び悩みだ。
万博協会は11日に「来場者300万人突破」とアナウンスしたものの、この数字は会場スタッフなど関係者を含めた水増し。一般来場者に限れば開幕30日間の累計は261万3509人(5月11日、12日は速報値)となり、1日平均は約8万7000人にとどまる。最大11連休が可能だったGW期間中も5月4日の12万516人が最多。1日あたりの来場者数は、いまだ開幕初日(4月13日)の12万4339人を超えられない。
万博協会が想定する一般来場者数は計約2820万人。会期日数(184日間)で割ると1日約15万人だ。まだ1日も達成できていないだけに、実現のハードルは通天閣よりも、あべのハルカスよりも、はるかに高い。GW最終日の6日は雨にたたられ、過去4番目に低い5万9582人を記録。これから梅雨入りを控え、ますます心配になってくる。
協会の試算によると、運営費の「赤字回避」には約1800万枚のチケット販売が必要だ。9日時点の販売総数は1137万6451枚と目標の6割に達したが、実際の来場者数は勢いを欠く。