著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

まつ毛ダニは繁殖すると治療必須…ピンセットで1匹ずつ取り除くことも

公開日: 更新日:

 日本人の5割の人にいるといわれる「まつ毛ダニ」。前回、まつ毛ダニの症状を紹介しました。もしかして、と思ったら、すぐに眼科に行って診察を受けていただきたいです。

 とにかく小さな虫ですから、肉眼では見えず、自分で取り除くのは難しい。いったん繁殖してしまうとやっかいで、「いつの間にかダニが自然といなくなった」ということはほとんどありません。眼科で駆除するのがベストなのです。

 眼科ではまず患者さんのまつ毛を数本抜き、それを顕微鏡で観察。ダニの存在が確認されたなら、アイシャンプーの使用を指導し、それを1週間ほど患者さんに継続してもらって様子を見る病院が多いです。

 当院では行いませんが、ティーツリーなどのアロマオイルが含まれるせっけんなどを患者さんに使用してもらう眼科もあるようです。ただし、眼科で指定されたものを使用することが大前提。自宅にあるオイルの原液を目に直接塗るというような行為は危険なので絶対にやめてください。

 アイシャンプーを使用しても改善が見られない場合は、眼科医がピンセットで一匹一匹ダニを取り除いていく治療を行います。ダニは非常に生命力が強い虫で、頭や胴がちぎれてもまたそこから再生することがあります。ですからちぎってしまわないよう、駆除は慎重な作業となります。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  1. 6

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  2. 7

    投手大谷の「オープナー起用」は逆効果…ド軍ブルペンの負担は軽減どころか増す一方

  3. 8

    "花田家と再婚"は幸せになれる? 元テレ東・福田典子アナに花田優一との熱愛報道も…恋多き一族の因縁

  4. 9

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  5. 10

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”