「悲母」武内昌美著

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「悲母」武内昌美著

 中学受験の専門塾に通う小学6年のまどかが自宅マンションの非常階段から転落する。まどかは意識不明の重体が続き、警察からは事件とも事故とも発表がない。常に全国模試でトップの座を守り、年長者さえ見下すまどかには敵が多かった。

 塾で開かれた緊急保護者会で、保護者たちの陰口を耳にした大学生チューターの玲奈は、怒りがわく。実は受験生当時の玲奈もまどかと同じだった。しかし、挫折を味わった玲奈は、ある日、塾内で講師をやり込めるまどかを見とがめ、注意したことがある。以来、まどかは玲奈に心を許し、誰にも明かしていない夢を語ってくれた。その夢をかなえさせてあげたい玲奈は、真相を突き止めるために動き出す。

 中学受験に翻弄されるさまざまな家族の闇を描き出すミステリー。

(小学館 869円)

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