日本ハムが変幻自在の「新庄采配」で2位オリ粉砕…指揮官がチームも他球団も翻弄しながら首位キープ

公開日: 更新日:

 日本ハムが2位オリックスとの首位攻防戦に7-0で圧勝した昨13日、新庄野球の真骨頂が発揮されたのは1-0で迎えた七回だった。

 1点を追加してなおも1死満塁の好機で9番・五十幡が2球目に投前にスクイズを敢行。三塁走者の万波に続いて二塁走者の水野も一気に生還するツーランスクイズを成功させて粘投していたオリックス先発の九里を攻略、この回5点を奪って試合を決めたのだ。

 プロではなかなかお目にかかれないツーランスクイズだが、新庄監督は2022年に就任して以降、これが3度目の成功である。ここぞという場面で繰り出す“伝家の宝刀”となっているが、今季は開幕からなんと、24試合連続で「犠打ゼロ」が続いた。これまでの、開幕から14試合連続犠打ゼロの“プロ野球記録”を大きく更新、今季は自慢の強力打線を前面に押し出して戦うのかと思ったら、今月11日になって突然、試合前練習で野手全員参加の「特別バント講座」を開催した。

「講座は新庄監督の発案で、わざわざコーチ役に通算179犠打の名手、田中賢介球団スペシャルアドバイザーに依頼する念の入れようでした。ちょうど1カ月ほど前には自身のSNSで<今日で全パリーグとの試合が終えるので、明後日からは毎イニング毎試合バント仕掛け初めようかにゃ~>(原文ママ)とふざけた口調で予告していた。相変わらずチームも他球団も翻弄しながら、結果は首位ですからね。変幻自在に磨きがかかっていますよ」(球団OB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  3. 8

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  4. 9

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情