横綱・豊昇龍もう2敗目 阿炎戦4連敗にみる昨年9月の深刻トラウマ…変化にビビり距離詰められず

公開日: 更新日:

 過去の映像を再生しているかのようだった。

 昨14日、横綱豊昇龍(25)が4日目にして、早くも2敗目を喫した。相手は平幕の阿炎。3日目の王鵬に続き、2日連続の金星配給だ。

 豊昇龍は立ち合いで阿炎のもろ手突きを食らった直後に引き落とされ、あっけなく土。右腕に砂をべったりつけて花道を下がった横綱とは対照的だったのが、「してやったり」の阿炎である。

 インタビュールームでは「横綱は(立ち合いで慎重に)見てきたと思う。雰囲気的に」と話すと、続けて「距離が空いた」と、勝因を語った。

 阿炎の武器である突き押しは、十分に腕を伸ばせるスペースがあってこそ。

 それを知りながら、なぜ豊昇龍は立ち合いで一気に距離を詰めなかったのか。

「過去に立ち合いで変化をされたのがトラウマになっているのではないか」とは、ある親方だ。

「横綱の阿炎戦4連敗が始まったのは、立ち合い変化をされて負けた去年の9月場所からです。それ以降はすっかり立ち合いで慎重になり、翌11月場所はもろ手突きからの引き落としと、この日とまったく同じ負け方だった。先場所も消極的な立ち合いで、先手の突き押しを許している。まさに阿炎の思うツボですよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル