佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及
14日のアスレチックス戦後に会見したドジャースのロバーツ監督は、佐々木朗希の離脱について、「数週間、(患部に)違和感があった。念のためIL入りさせた」と説明した。そもそも「インピンジメント症候群」とはどんなケガなのか。
元中日のチームドクターで「亀戸佐藤のり子クリニック」院長の佐藤のり子医学博士は、「投手のように腕を上げる動作を繰り返すアスリートや職業の人に多く見られます」とこう続ける。
「肩関節とその周囲の組織が狭まることで起こります。具体的には上腕骨と肩甲骨側の関節の間で、腱板の一部や肩峰下滑液包などが狭み込まれることをインピンジメントと言います。それによって痛みが生じます。インピンジメントの治療は局所に消炎鎮痛を行い、1~2週間の安静で症状は軽快しますが、放置したり、完治しないまま同じ動作を繰り返すと再発する恐れもあります。症状が悪化すれば、肩の腱板が部分断裂したり、関節の軟骨同士が当たって、肩峰下に骨の棘ができて痛みが慢性化します」
場合によっては手術に至るケースもあるという。