「六つの村を越えて髭をなびかせる者」西條奈加著

公開日: 更新日:

「六つの村を越えて髭をなびかせる者」西條奈加著

 出羽の貧しい百姓の家に生まれた元吉だが、独学で学問に励み、江戸に出て働きながら私塾に通う。私淑する師のさらに師である本多利明は、かねて蝦夷と北方にひときわ関心を寄せており、海防と蝦夷開拓の必要性を説いてきた。

 天明2年から続く飢饉で民が貧窮する中、老中筆頭・田沼意次はそうした声を受け、幕府の見分隊を蝦夷地に派遣することを決定。本多の計らいで、元吉は最上徳内と名を改め、従者としてその一員に加わり、天明5年、蝦夷に向かう。松前藩に到着した徳内はアイヌ語の習得を旅の一義としていたが、なぜか松前藩からアイヌの人々との接触を禁じられる。

 その後何度も蝦夷、北方を探検し、地図やアイヌ語辞書などの編纂に携わった徳内の苦難の人生を描く歴史時代小説。

(PHP研究所 1056円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網