日本の「お家芸」はなぜ大惨敗だった?競泳&バドミントンは復権どころかさらなる凋落危機

公開日: 更新日:

 かつての「お家芸」は見る影もない。

 競泳は5日に全日程が終了。メダルは松下知之(19)の銀1個に終わり、1人も表彰台に上がれなかった1996年アトランタ五輪以来の惨敗となった。

 この競泳とともに、メダル有力種目に位置付けられたバドミントンも期待を裏切り、混合ダブルスの渡辺勇大(27)・東野有紗(28)組、女子ダブルスの志田千陽(27)・松田奈未(28)組による銅2個だけだった。

「競泳ニッポン」が表彰台にすら食い込めなくなった要因はどこにあるのか。五輪4大会で計4個のメダルを獲得した松田丈志氏がこう言う。

■競泳ニッポンは「時代に逆行している」

「原因は2つあります。1つは、日本スポーツ界全体の課題かもしれないですが、強化と研究・科学の部分をもっと連携しなきゃいけない。現場とアナリストやスポーツ科学の研究者がもっとタッグを組むべきだと思うんですが、僕らの時代よりもできてない気がしています。世界はどんどんデータ化が進んで、科学的な切り口を次々に取り入れて強くなっているのに、日本、特に水泳は以前よりもそこが進んでいない。時代と逆行している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い