(3)頭痛、全身倦怠感、めまいにはまず漢方薬…7割が改善

公開日: 更新日:

 日本で推定1000万人の患者がいるといわれている気象病。気圧、温度、湿度の変化によってさまざまな体調不良が現れる病だ。

「雨や台風となる日の前日、前々日になんらかの体調変化を感じる人が多い。敏感な人になると、たとえば『フィリピン沖で台風が発生』という時点で不調が起きてしまうことも。海外にも気象病患者はいますが、天気が変化しやすく高温多湿な日本はその数がかなり多いとされています」(気象病・天気病外来を開く「せたがや内科・神経内科クリニック」久手堅司院長=以下同)

 頭痛、全身の倦怠感、めまいや吐き気など症状は多岐にわたるが、それらを「自律神経失調症かな」と自己判断する人は少なくない。が、自律神経失調症と気象病は密接な関係にはあるが、似て非なるものである。

「自律神経失調症はさまざまな検査をし、異常が見つからない場合に診断されるもの。精神的原因があることもあります。対して気象病は気象の変化というはっきりした原因がある。自律神経失調症で気象病という患者さんも少なくありませんし、互いは切っても切り離せない関係ではあります。が、私は分けた方がいいと考えますので、当院では<気象・天気病外来><自律神経失調症外来>の両方を設置しています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  2. 2

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  3. 3

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?

  4. 4

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    トイレ盗撮も…谷村新司が息子を叱れない“恥ずかしい過去”

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    西野カナ×Perfumeショットにファンびっくり…ザワつき巻き起こした「のっち不在ショット」を読み解く