(3)頭痛、全身倦怠感、めまいにはまず漢方薬…7割が改善

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 日本で推定1000万人の患者がいるといわれている気象病。気圧、温度、湿度の変化によってさまざまな体調不良が現れる病だ。

「雨や台風となる日の前日、前々日になんらかの体調変化を感じる人が多い。敏感な人になると、たとえば『フィリピン沖で台風が発生』という時点で不調が起きてしまうことも。海外にも気象病患者はいますが、天気が変化しやすく高温多湿な日本はその数がかなり多いとされています」(気象病・天気病外来を開く「せたがや内科・神経内科クリニック」久手堅司院長=以下同)

 頭痛、全身の倦怠感、めまいや吐き気など症状は多岐にわたるが、それらを「自律神経失調症かな」と自己判断する人は少なくない。が、自律神経失調症と気象病は密接な関係にはあるが、似て非なるものである。

「自律神経失調症はさまざまな検査をし、異常が見つからない場合に診断されるもの。精神的原因があることもあります。対して気象病は気象の変化というはっきりした原因がある。自律神経失調症で気象病という患者さんも少なくありませんし、互いは切っても切り離せない関係ではあります。が、私は分けた方がいいと考えますので、当院では<気象・天気病外来><自律神経失調症外来>の両方を設置しています」

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