埼玉・八潮市の道路陥没事故で3カ月以上も安否不明…被害男性はなぜ「実名報道」されなかった?

公開日: 更新日:

 今年1月28日、埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故。転落したトラックの運転席から74歳の男性の遺体が発見されたのは、3カ月以上が経過した今月2日だった。遺体発見時、男性の遺族は次のようなコメントを公表している。

〈落下した車内に取り残された父は、心の強い人だったので、恐怖や苦痛と戦って、力尽きるまで生きて帰りたいと思っていたはずです。それを想うと体が震え、胸が締め付けられる想いです〉

 事故発生から遺体発見までの間、生き埋めになった男性を気遣う声や、救出の遅れに対する批判の声が多くの人から上がった。男性の安否に注目が集まる中、SNSで話題になったのが、男性の氏名や勤務先が明らかにされなかった点だ。

 その理由について、元テレビ朝日のプロデューサー・鎮目博道氏はこう話す。

■遺族側の要望から…

「事故の場合、通常、警察は記者クラブに被害者の名前などの個人情報を広報するので、そのまま記事やニュースになります。ご遺体が発見された際に勤務先が明らかにしているように、男性の個人情報はご遺族側の要望から報じられませんでした」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々

  4. 4

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  5. 5

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  1. 6

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  4. 9

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  5. 10

    辻希美“2億円豪邸”お引っ越しで「ご近所トラブル」卒業 新居はすでに近隣ママの名所