「一度は見たい!アイドル&グラビア名作写真集ガイド」徳重龍徳、写真集ガイド制作委員会著

公開日: 更新日:

「一度は見たい!アイドル&グラビア名作写真集ガイド」徳重龍徳、写真集ガイド制作委員会著

 性に目覚め始めた少年たちの最初の心の恋人になってくれるのが、女性アイドルやグラビアアイドルだ。彼女たちの写真集は、そんな少年たちのお宝ともいえる。

 一方、被写体となった当人たちにとって、写真集は若さの輝きを永遠にとどめる記念碑とも言えるのではなかろうか。

 本書は、1980年代から現在まで、女性アイドルやグラビアアイドル、女優の名作写真集を一挙に解説した、あるようでなかった稀有のガイド集。

 まずは「ぜひとも手に入れたい銘品」として48タイトルを取り上げる。

 そのトップを飾るのが歴代写真集売り上げランキングで宮沢りえ、菅野美穂に続いて3位に輝く田中みな実の「Sincerely yours…」(2019年 伊藤彰紀撮影)だ。

 60万部以上を超えるヒットとなり、令和で最も売れた写真集である同作は、男性だけでなく女性がグラビアを買う流れを決定づけたグラビアの歴史においてもエポックメーキングな作品だそうだ。

 ほかにも、「私生活」(2013年 桑島智輝撮影)というタイトルそのままに、恋人のような視線で生々しいプライベートの姿を撮影した安達祐実や、2000年代を代表するグラドルのひとり井上和香の「IW」(2010年 根本好伸撮影)、今や国民的女優に成長した有村架純の17歳のデビュー時から4年間の軌跡を収めた初写真集「深呼吸-Shin・Kokyu-」(2013年 細野晋司撮影)など、とびっきりの写真集が並ぶ。

 続く第2部では、ブームとなったヘアヌード写真集なども含め「一度は見ておきたい」名作写真集60タイトルを網羅。

 少年、青春時代に憧れた当時の「あの娘(こ)」たちとの久しぶりの再会をエスコートしてくれる一冊だ。 

(玄光社 2750円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  3. 3

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  5. 5

    加賀まりこ「鈴さん」人気沸騰中!小泉今日子と《そっくり》の母親役でフジ月9“夢の共演”を待望する声

  1. 6

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 7

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  3. 8

    永野芽郁「文春砲第2弾」で窮地…生き残る道は“悪女への路線変更”か?

  4. 9

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  5. 10

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった