若手を手玉に23勝目 40歳・李知姫“熟女スイング”のヒミツ

公開日: 更新日:

「李の脱力スイングの勝利と言えるでしょう。トップからダウンの切り返しでうまく力が抜けています。だから手の位置が右肩に上がって、ダウンスイングはアドレス時のシャフトの角度に下りてくる。入射角が緩やかになり、スピンコントロールが安定します。さらに彼女が使うオノフのアイアンにはバウンスがついており、ソールが滑りやすく、ダフリやザックリのミスがなくヘッドの抜けがいい。フィニッシュまで振り切れるのでヘッドスピードも減速しないから、飛ばそうと力む必要がないのです」

 一方、若い女子プロはトップからの切り返しで力が抜けていない。力みからヘッドが鋭角に下りて、スピンがかかり過ぎて吹き上がって飛ばなかったり、ヘッドがかぶって飛びすぎてしまうなどタテの距離感に狂いが出ていたという。

「40歳の李がスイングに力感がなくても飛ばすテクニックを身に付けたのは、体に負担が少なく、長く戦える意味でも大きい。まだまだ勝ち星を積み上げるでしょう」(小暮プロ)

 李は01年から18年連続で賞金シードをキープし、生涯獲得賞金11億8020万円は不動裕理(13億6322万円)に次ぐランク2位だ。「30勝を目標にする」と40歳での勝利に自信をつけて、まだまだガッポリ稼ぐつもりだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景