マスターズTV放映権料は“ゼロ” それでも利益が上がる理由

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 USGA(全米ゴルフ協会)が年間9300万ドル(約103億円)で、米国における全米オープン、全米シニアオープン、全米女子オープンなど主催競技のテレビ放映権をFOX局に販売していることはよく知られている。

 それでは、時に全米オープンの2倍もの視聴率を稼ぐマスターズでは、どのくらいの放映権料が動いているのだろう?

 実は、米国内でマスターズ中継するCBSは、マスターズ委員会(オーガスタナショナルゴルフクラブ)に1セントも支払っていない。それどころか、マスターズ委員会は二十数億円もの大金をCBSに支払っているのだ。

 どういうことかというと、マスターズ委員会がCBSのCM時間枠をすべて買っている。いわば、マスターズ中継そのものが、大会のコマーシャルになっているのだ。

 通常、米国のゴルフ中継ではテレビ局は米PGAツアーに放映権料を支払っているのだが、放送中に大会スポンサーをはじめとして企業コマーシャルを流すことによって、採算を取っている。ちなみに、高視聴率を稼ぐアメフトのスーパーボウルではCM料金が30秒で1億円にもなる。

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