初海外&初メジャーでVの快挙 渋野日向子“スイングの秘密”

公開日: 更新日:

 渋野は昨年プロテストに合格し、今季が事実上のルーキーイヤー。5月のワールドレディスでツアー初優勝、7月の資生堂女子で2勝目を挙げ、3勝目はまさかのメジャータイトルとなった。

■身体的特徴を生かした独特のスタイル

 165センチ、62キロの渋野はフラットに構えるスイングに特徴がある。ミドルアイアンになると手の位置がひざのすぐ上に来るくらい低く構えて、前傾姿勢も深い。

 渋野の両腕は欧米人のように長く、すごいハンドダウンに構えている。

「他の日本人とは違う、渋野にしかできないプレースタイルを貫いたのがメジャー制覇につながったともいえる」と田原紘プロがこう続ける。

「アドレスは腕が外側に反っている。普通なら直されるのですが、渋野はその長い腕を生かしてヘッドを飛球線後方に上げて、下ろすだけ。腕の振りがよくなり、余分な動きが一切見られなかった。右ひざの上で体が回転して、体重がインパクト前に左に移っていない点もいい。ヘッドの動きにつられて体重移動しているだけで、全てにおいてシンプル。だから緊張する場面でもスイングが乱れることなく、飛んで方向性も安定していた。パターも手先ではなく体全体でストロークして、軸足に体重が残ってボールを打ち出しており終始転がりがよかった」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  5. 5

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方

  1. 6

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  2. 7

    突然のがん宣告にも動揺なし「で、ステージはナンボでしょうか?」

  3. 8

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  4. 9

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  5. 10

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?