プロ野球6月開幕に選手から反対なし 米と彼我の差はなぜか

公開日: 更新日:

■余計なことを言うな

 プロ野球には“ケンカの種”がないというのだが、そもそも日本人は自己主張が苦手だといわれる。そのうえプロ野球界には上下関係が絶対的な体育会気質の中で育った選手が多い。年俸に関しても代理人交渉はしばらくの間、認められなかったし、現在も完全に定着したとは言い難い。代理人のついている選手を他球団に厄介払いした球団も中にはあった。契約更改でも選手側は球団側に有利な条件をのまされるケースが圧倒的で、国内外のメディアから「奴隷契約」と揶揄されたこともある。

「そもそも日本には、スポーツ選手は、スポーツだけやっていればいいという風潮がある。政治に関して発信すると、余計なことを言うなと袋叩きにされることすらありますから。幼いころから体育会的な上下関係の中で育っているだけに、球団や監督の決めること、言うことは絶対。おかしいと思っても、それを表現したり、うまく発信する方法が分からないのかもしれません」とは前出の鈴村氏だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動